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2017.1.1(san)-1.7(sat) 福原冠

January 21, 2017

 

 

 

 

 

 

 

▼1.1(Sun) 

 

2017年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いしますっ!!

 

今日はオフ。

とても静かな日だったと思います。

みんなはどうしてたのかな。

俺は日本から持ってきた映画を見たりしていました。

夜は田中・椎橋によるおじやをみんなで。

田中美希恵の料理のバラエティ、本当にすごいなと思った。

彼女ならどの土地でもそこにある食材で美味しく料理が作れるんじゃないか。

それってかっこいいな。

おじやはとても美味しかった。

 

夕飯を食べた後、30分くらい外を走った。

走ってると家の周りに何があるか分かってきて面白い。

そういえばデリーでランニングをしている人ってあんまりいない気がする。

だからなのか、走ってるとジロジロ見られる。

走っている間、今年の目標について、この公演のことについて考えたりした。

地下鉄の駅を越えて高速まで辿り着いたところで引き返した。

 

明日からまた稽古。よっし。

 

 

▼1.2(Mon)

 

今日からまた稽古開始。

午前中はニールが演出、シーヴァ・椎橋・モモのシーン。

少しずつ立ち上がっていく。

美希恵ちゃんにニールがとある設定を与えてインプロというのもあった。

これがまた妙なリアリティがあって面白かった。

 

午後は山本が担当。

シーバと椎橋のシーン。

同じ二人でも書く人によって全然違う。

全体でどんな作品になっていくんだろうなとワクワク。

自分のモノローグも稽古。

なかなかうまくいかず、悔しい。

「言葉の伝わらない国でやるということを意識して」と言われる。

明日も頑張るぞ!

 

稽古後、美希恵・椎橋がおしるこをみんなに作ってくれた。

インドでおしるこ食べれるなんて嬉しかった。

全然寒くない中で食べるおしるこ。

Tadpoleメンバーはみんな不思議そうに食べていた。

誰かがこれはすぐにお腹いっぱいになるねと言っていた。

おしるこを待ってる間にMOMOがタイのCMがやばいといっていくつか動画を見せてくれた。

タイのCMはなんか映画的なやつが多くて、興味深かった。

cheerっていうビールのCMが最高だった。

 

MOMOとニールは本当にいろんなことを知っていて、びっくりする。

本も映画も演劇も音楽もこういうなんか面白動画みたいなのもほんと色々知っている。

情報だけなら日本の方が簡単に手に入るような気がするし、量だって日本の方が溢れていると感じるけど、要は人なのかなあなんていうことを思った。どれだけ貪欲か。

むむむ!!

 

 

▼1.3(Tue)

 

今日も稽古。

ニール主導の時間ではモモとピユーシのシーンをやる。

テキストを読んで関係性を掴んだ後に、その関係性だけにフォーカスして、やりとりは即興というのをやる。

不思議なことやるなあと思って見ていた。

即興で話しながら体の動きを膨らませたり萎ませたりしていて、関係が絶えず動いているような印象になっていた。

明るい表情で体ブンブンふりまわしているモモが印象的だった。

 

山本主導の時間では新たに配られたシーバと俺のシーンを。

シーバが自分の演じるキャラクターについて山本に質問していて、はっとさせられた。

それはとても素朴な内容で、同じ人物なのになのに、(俺の演じるキャラクターに対して)なぜ前日の態度と今日の態度が違うのかというものだった。

俺だったらその質問はしないなあと思った。

それはそこを考えるということが自分の解釈だし、その後のキャラクターの言動で見えてくることもあるから、それが出てくるまで待とうと俺ならしてしまうなあと思ったのだ。

シーバは台詞を読むきっとその瞬間に、ただ「なぜ?」と思ったから聞いたんだと思う。

 

Tadpoleメンバーはとにかく質問をする。

それはどのワークも自分で理解できて100パーセントでやれるようにするためなのだなと感じる。

「とりあえずやってみよう」というのがほぼない。

これが面白いなと思うのだ。

彼らのすごいのは、何かをやってみようということになった時に浮かんだ疑問をすぐに言葉にできることだ。

自分のモヤモヤに対して敏感で、それに気づいたら「はい、僕モヤモヤしてます」ってアピールができ、そのモヤモヤを解消するための的確な質問ができる。

自分の場合、多少モヤモヤしても「とりあえずやってみよう、やったら多分わかるから」という考え方だ。

でもこれ、モヤモヤに対して鈍感なだけで、それに対する言葉を考えるのが面倒臭いだけなんじゃないかと、彼らを見ていると思う。

「演劇は別に頭でやるもんじゃない、体でやるもんっしょ!」俺演劇についてはそっち主義だからと思いつつも、じゃあ100パーセント今のワークのめり込んでやれたかというと、やれなかったなあプスプスということもままあって、じゃあまず先にモヤモヤ解消しましょうよっていう。

 

そんな訳で明日もまた微妙に主義を変えたり変えなかったりしつつ稽古場にいると思います。

 

 

▼1.4(Wed)

 

今日も朝から稽古。

今日は国際交流基金の施設、ニューデリー日本文化センターで稽古。

このコラボレーションはこの国際交流基金ニューデリーセンターの3年に渡る企画なのでありました。

 

稽古場は今回のツアーで一番小さい会場のサイズにを測って稽古。

オープニングがより具体的になってきた。

稽古場では「2パーセントから20パーセントになってゆっくり0になって」とか「スローモーションでなく引き伸ばして歩く」とか「もっと抽象的な時間を」とかそういう言葉が当たり前に飛び交っていて、自分たちの関係が前進していると思った。

自分としても前回上手くいかなかったことが前進できた気がしてちょっとホッとした。

しかし前進したと思ったすぐ次で躓く。くっそー!

このところ、役者の人の準備というものについてよく考える。

それは「何を」準備するかということと「どこまで」準備するかということ、そしてその準備はどのレベルまでいって準備してきたと言えるかということなのだけど、この塩梅みたいなものが自分はようやく分かってきたような気がして、そう考えると今まで甘かったなと思うのです。

設定するポイント次第で役者の人の宿題も時間の過ごし方も大分変わるよなって、これも遅いけどようやく分かってきたのです。

そうなってくるとおのずと稽古がもっと豊かになるし、モチベーションも変わってくる。

演劇って稽古を重ねるものだから、その一回一回の稽古をどうするかっていう話な訳で。

うー書いててヒリヒリする。

だから自分が準備してきたつもりでも全然それ間違ってるよっていう場合もあるし、いざ稽古してみたら準備不足でしたっていうこともあるし、そういう日はガクッとくる。あと準備してきたけど時間かかっちゃって睡眠不足で、結果稽古じゃ全然ダメみたいな時も果てしない。家に帰って速攻ふて寝。

むー演劇は稽古稽古の日々をどう過ごすのか。

これでござる。にんにん!

 

 

▼1.5(Thu)

 

今日も稽古。

午前中はニール主導でモモ、シーバ、椎橋のシーンの稽古。

ニールがこのシーンで狙っていることに対して現在どう見えているかなどを話し合っていた。

その後自分とシーバのシーン稽古。

自分は体の扱いや喋り方について、シーバは景色をどう語るかについて言われていた。

シーバはどんどん山本の言うことを吸収している。

彼女の時間の扱い方みたいなものがとても素敵だなと思った。

彼女はとても勇気がある。

山本の言う「情感をこめないで言って欲しい」というのが印象的だった。

 

後半はシーバと椎橋のシーン。

より具体的になっていた。

その後、日本語、英語、ヒンディー語、ベンガル語で「何?」という言葉のみで会話をするというのをやる。これがとても面白かった。

 

Tadpoleメンバーは英語とヒンディー、どちらも話せる。

彼らの会話は二つの言語をシームレスに行き来しながらなされていて、それが聞いていてとても不思議だ。

あ、一瞬何言ってるか分からないなと思ったらヒンディー語だったみたいなことがよくあって、なんというかすごいなと思うのだ。

彼らの会話を見てて昔スワロウテイルという映画で登場人物が中国語と日本語を行き来しながら喋っていたこととかを思い出したりした。

 

インドにいる人がみんな英語喋れるかといったらそういう訳ではなくて、結構人による。

自分たちの部屋の掃除をしてくれるおじさんは英語、覚えたてという感じで、カタコトで話す。

タクシーの運転手さんはほぼほぼ喋れない。

肉屋のおじさんは英語聞き取れるけど、話せない、という感じだった。

インドにはカーストがあるから、どの出身かとかどういう教育を受けたかで喋れるかどうかは決まってくるんじゃないかな。

ちなみにモモは5歳か6歳ぐらいには英語を勉強し始めたと言っていた。

むーすごいぜ。

あ、モモの場合はベンガル語もできるから三つの言葉を操れるんだ。

まじすごいぜ、、モモ。

 

 

▼1.6(Fri)

 

今日も稽古。

今日はなんと歌の練習をした。

範宙遊泳で歌の稽古したのは初めてでなんだか面白かった。

日本のとある曲を歌おうということになってみんなで練習。

Tadpoleチームはローマ字で書かれた歌詞を歌う姿を見ていて、日本語にしかない音を色々発見。

例えば「ツ」という音は英語にはないっぽい。

クリスマストゥリーはあるけどクリスマスツリーはないものな。

とある日本のその歌の歌詞を改めて見ていて、なんて詩的なんだろうと思った。

とてもいい歌詞なんです。

 

夜、家の周りを走った。

いつもは家から出てしばらくして大きな道を左に曲がる。

駅を越えて学校に辿り着いて折り返すという安心コース。

今日はいつも左に曲がる大きな道を右に曲がってみた。

もうこんなに違うかというぐらいすごかった。

ものすごい数の車と無数のランプ、犬、謎の電気街からのマーケット、八百屋と果物屋ばっかりゾーン、犬、オートが泊まりまくってるゾーン、道ボコボコゾーン、それらを抜けて地下鉄の駅を目指す。

駅が見えたあたりでぎょっとした。

数百人にも及ぶであろうホームレスの人たちが道端で寝ている。

配給に並んでいる。

止まってる車に物乞いをしている。

その人たちにとにかく毛布を与えまくる人、もっとくれと言う人。

駅の先には大きな医大みたいなのがあった。

もしかしたら毛布やご飯を渡しているのはそういった関係なのかもしれい。

40分ぐらい走っただけなのにものすごい情報量で、妙な気分になった。

折り返してからの帰り道、去年の1月でのインドの公演のことを思い出した。

舞台上から観客席が見えた時のあの高揚を思い出した。

観客席が多種多様。

物凄かった。

 

稽古場の中はいたってシンプル。

外に出るとアジアの混沌。

そういう場所に今、いるのだなあと改めて。

 

 

▼1.7(Sat)

 

今日も稽古。

ひたすらに新しく来たシーンを当たったり、読んだり、試したりした。

椎橋・モモ・シーバのシーンもやる。

なにか空気が生まれ始めていると思った。

ちょっとずつこうやって全体が見えてくるんだと思う。

手探りのクリエーションも気がつけば後半戦。

明日はオフで明後日からはガガガッと進んでいくんだろうな。

やるべきことやるぞ。

 

夜中に起きてこれを書いてるんだけど、いつも誰かのDJミックスを聞きながら書いてて、最近聞いてるのがこれ。

昼間に聞いてもあんまり雰囲気でないやつ。

自分がもし今中学生とかだったらフランクオーシャンになりたいって吠えてると思う。

夜中に聞いてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Theatre Collective HANCHU-YUEI

 2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。

 現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。

生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、

より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。

 近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。

 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。

090-6182-1813(制作)

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