Theatre Collective HANCHU-YUEI

 2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。

 現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。

生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、

より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。

 近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。

 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。

090-6182-1813(制作)

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2017.1.8(san)-1.13(fri) 福原冠

January 25, 2017

 

 

 

 

 

 

▼1.8(San)

 

オフ。

朝からひどい頭痛。

今日はモモに観光に連れて行ってもらう約束をしていたけど、午前中は様子をみることに。

お昼過ぎに頭痛は治まり、既に出発していた美希恵ちゃんとモモの元に合流。

駅で落ち合おうということだったのだけど、出口を確認しておらず、合流にてこずる。

携帯もwifiがないので繋がらず。

こっちの出口にいないということはあっちかな、みたいなのってとても久しぶりだった。

地下鉄の改札に入るのには空港にあるような金属探知ゲートをくぐらなくてはいけなかった。

これには驚いた。

荷物は横のベルトコンベアみたいなのに乗せなくてはならない。

ただごとじゃないぜ。

地下鉄の車内はとても広く、そこにぎゅうぎゅうに人が乗っていた。

当然だけど、みんなインド人。

物凄く珍しそうにみんなに見られ、そわそわした。

 

チャーンドニー・チョウクという駅で降りる。

ここはオールド・デリーというエリアだ。

駅を降りてからしばらくは細い道を行列になって歩く。

この時点で遊園地にでも来たかのような人。

メインストリートに出た瞬間からはずっと瞳孔開きっぱなし、毛穴開きっぱなし。

とんでもない数の人人人!!!リキ車リキ車リキ車!!!

ウォーリーを探せのあの見開きの絵の状態。

久しぶりに迷子になるんじゃないかと思った。

モモに必死に着いて行こうとするも人やリキ車で阻まれ距離が空いてしまうことがあってその度焦った。

メインストリートをまっすぐ行くとこれまたとんっでもなく大きな城が。

レッド・フォートと言うらしく、その名の通り赤い壁。

その横を抜けていくとそこにはジャマー・マスジッドというこれまた半端じゃない大きさのモスクが。

タージ・マハルを建てた人と同じ人が建てたそう。

イスラムのモスクでインド最大のモスクらしい。

あれ、インドってイスラム教が一番大きいんだっけと思うような迫力。

 

日本で言うところの浅草みたいな場所なのだと思う。

浅草駅から浅草寺に向かうまで、みたいなことなのだろう。

壮大な仲見世通りだ。

一つの道の上である人は物を売って、ある人は飯を食べ、ある人は観光し、ある人はチェスやトランプ、ある人は髪を切り、ある人は人を誘って、ある人は体を洗って、ある人はお祈りをし、ある人は子育てをしている。

そして犬と山羊、頭上には猿。

あらゆる人や動物が一つの道の上にいて、そしてあらゆることが一つの道の上で行われている。

このことに何だかクラクラきた。

でもこのことだけは覚えておきたいと思った。

あとそう、モスクの階段を上って見たあの街並みも忘れたくないなと思った。

 

頭痛治ってよかったー。

 

 

▼1.9(Mon)

 

現在1月24日朝5時58分。バンガロールのホテルです。

1月9日の日記のはずですが、この日は脚本が脱稿、そして台本を覚えるのに必死でしばらく日記を書いていませんでした。なので思い出しつつ書いていきます。はたして日記が現在に追いつくか。

 

この日は稽古後、国際交流基金の宮本所長と夫津木さんと素敵なお店で夕飯を食べた。お二人は料理が出てくる前に「期待しないでくださいね、ここはインドですから」と言っていた。料理はすべからく美味く、お二人は「ハードルが下がってる分余計美味しく感じますよね」と言っているのがなんだか面白かった。「なんでもハードル下げておくと楽しいですよ。今日はシャワーのお湯が出たやったー!とか」という言葉が印象的だった。所長は「でも期待するのも人生楽しいですよ」とおっしゃっていて、それもまた真理という感じでぐっときた。期待しない方が楽だと思いながら期待してしまう。なんとなく一喜一憂の多い人生の方が楽しい気がして、思いっきり期待して思いっきり喜んだり落ち込んだりしようという派です僕は。ときどきとても疲れるけどね。料理はタイカレーが激しく美味しかった。インドで日本人がタイとか中国の料理を食べる。時々そうやって自分がどこにいて自分が何者なのか分からなくなってみたくなる。

 

 

▼1.10(Tue)

 

稽古。ここからはガシガシ進むのみ。この日はMOMOの誕生日だと美希恵ちゃんの日記には書いてある。ふむふむそうだそうだ。MOMOに誕生日プレゼントを買おうと日本人チームで考えたけど、周辺のお店には日用品とか食料品、お土産屋みたいのしかなく、インド人にインドっぽいもの渡してもなとなかなかに悩んだ。2500ルピーのジンと450ルピーのラムを買ってボトルにみんなでメッセージを書いて渡した。結構喜んでくれた。よし!

 

 

▼1.11(Wed)

 

この日も稽古。もうひたすらに稽古。車に乗って稽古場に行く道で当たり前のように牛がいたりする景色。野良牛。だんだんこの景色が当たり前になってきた。インドは建物が石造りで冬場は寒いから人がけっこう建物の前に立っている。何をするわけでもなくただただ立っている。日本人が珍しいのか、いつも視線を感じる。最初はなんとなく怖いと思っていたけど、みんな漠然と立っているだけだと思うとそりゃ珍しいものを目で追うよな。インド人のこの漠然としたただずまいは何かに似てるなと思った。牛だ。あるいは山羊、あるいは犬だ。インドの人のゆったりと歩くその雰囲気は牛、山羊、犬と似ている気がする。人間がおっとりしているようにも見えるし動物が堂々としているようにも見える。なんだろう、この動物的なバイブスは裸足での生活がそうさせるのかな。人間も動物だなあとなんだか普通すぎる着地。

 

 

▼1.12(Thu)

 

現在1月24日10:39分、バンガロールの空港で飛行機を待ってます。今日はこれからムンバイに移動。

 

1月12日。この日も稽古。デリー公演の会場であるODDBIRDで稽古。途中まで通しをした。通して気づくことってむちゃくちゃある。この作品では日本人は日本語で、インド人はヒンディー語と英語で台詞を話す。なので違う言語で会話をしなくてはならない。これがなかなか難しい。相手の台詞に反応ができない。音だけ拾えても会話にならず、話している内容が分かっていても聞いたふりにしかならなくて、本当に聞くってなるともうそれは言葉を聞き取って反応するか語気みたいなものを感じ取るしかない。むむむ!

 

 

▼1.13(Fri)

 

この日もODDBIRDで稽古。稽古中にBRUという粉末状のインスタントコーヒーを飲む。通訳のカナさん曰く、このコーヒーには他の国では発売禁止になっている興奮剤のようなものが入ってると言っていた。カフェインの役割としてなのかな。インドってちょこちょこそういう他の国ではもう扱ってません系のものがある。モモ(見た目は餃子、中身は焼売みたいな食べ物)の皮は他の国では販売できない粉(こういうと怪しいな)でできてるらしく、毎日食べると危ないと言われた。怖っ!でもこのモモが結構おいしくてあればあるだけ食べれちゃう系なのです。むむ。他にもいろいろあったりするんだろうけど、連日けっこうなんでも美味しく食べてる気がします。暮らすってそういうことなのやも。20〜30が安全と言われているPM2・5の数値は常に100〜200ぐらいで何かあるとすぐに計測不能になってしまう。こんなものは防ぎようがない。美希恵ちゃんも最初はしていたマスクも使用頻度は減ってるし気がする。「インドに行って価値観変わった」とよく言うけれど、もしかしたらこういう一つ一つのどうにもならなさみたいなものがそうさせるのかもしれないな。

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