Theatre Collective HANCHU-YUEI

 2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。

 現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。

生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、

より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。

 近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。

 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。

090-6182-1813(制作)

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2017.1.21(sat)-27(fri) 福原冠

February 10, 2017

 

 

 

 

 

 

 

▼1.21(Sat)

 

現在1月30日13時52分。プネの空港にいます。デリーに戻る飛行機が霧のため遅れていて空港で3時間足止め。日記を書いています。

 

1月21日、この日はバンガロール二日目にして千秋楽。昼と夜の公演でした。昨日みたいに気合いと集中力で持って行った次の日の公演というのはすごく緊張する。昨日の調子を追いかけてもダメだし、出演者の集中力がバラけてしまってもダメだ。より鮮明に、より具体的にイメージを持ってやるぞーとゴリゴリ体を動かしてお昼の回。がつっと寝てから夜の回。始まる前にニールがこの劇場で日本人が演劇をやるのは初めてのことだと言っていた。なんだかぐっときた。開場中、最前列のおじさんが近くの客に絡み始めて焦る。終始中指を立てている。「このジジイ、ハイだぜ」みたいなことを若い人が言っていた。ドキドキしたー。終演後いろんな人に話しかけられた。日本の漫画が好きですアニメが好きですという方がとても多く、あまりうまくリアクションできず。フランスに行った時もそうだった。みんな自分より日本の漫画やアニメを知ってる。自分が全然通ってこなかっただけなんだけど。劇場の方もとても興奮気味に感想を話して下さった。終演後劇場の前で記念撮影などする。そのままバンガロールを拠点にしているTadpoleの友達の劇団のパーティーに参加。最高楽しかった。そこでもいろいろと感想を聞いたりした。とても綺麗な女性にも会って疲れがふっとぶ。後半DJもちょっとする。かなり酔っ払って帰宅。

 

 

▼1.22(San)

 

この日はオフ。みんなでご飯を食べてデパートに行った。インドの高島屋っていう感じの場所だった。地面から水が出るやつがあってはしゃぐ。その後制作ジャンビー、舞台監督チル、シーバ、椎橋、美希恵ちゃんとバンガロールパレスというお城に行った。バンガロールのマハラジャ(王様)の家。なんだかヨーロッパっぽい外観。中はヨーロッパにアジア混ぜましたみたいな雰囲気。飾ってある写真や絵が独特のセンス。狩りで獲った象とかカバをスツールみたいにしててブルブルきた。象の鼻を花瓶置みたいにしてるのぞくぞくきた。城を出ると庭園があって、そこがとても綺麗だった。不思議の国のアリスに出てきそうな感じ。チルが大砲の根元を自分の股間にあてて「おれのはでかいだろ!」とドヤ顔。いいぞ、チル。その後、町の中心部に戻りTadpoleのトークイベントに参加。トークイベントと聞いていたけど、インド版アクターズスタジオインタビューといった感じだった。厳かな空気。10年間の活動を振り返りながらニールが何に影響を受けてきたのか、どんなことを考えてきたのか、作風がどのように変わってきたのかなどの話。とても興味深い内容だった。こういう場ってとてもいいなと思った。昨日のパーティーで会った人とも再会。夜はみんなでステーキを食べる。人生でこんな分厚い肉を食べたことないってぐらい半端じゃない肉だった。チルがファックメーン気持ちよくて死にそうだぜダームみたいなことを言っていて笑った。この日は電気を消して寝れた。

 

 

▼1.23(Mon)

 

ニールと卓卓のワークショップに朝から参加。インドの役者さんに会いたかったのだ。今回の作品の稽古の最初の頃にやったキャラクターを形成するワーク。どの地でも役者の人は役者だな。素朴な反応が面白かった。日本人一人だけという状況に興奮した。稽古場が風が抜けて日差しが心地よく、そのうえ広いという最高過ぎる場所で、ここでこにお作品の稽古をしていたら質感変わるだろうなと思った。千秋楽のあとにパーティーに呼んでくれた劇団が隣で稽古をしていて再び再会。明日からムンバイだということを告げるとみんなぐっと抱きしめてくれて「オールザベスト」と言ってくれる。公演終わった後の「congladulations」といい、こういったやりとりにとても温かいものを感じる。ありがとう。なんだか別れるのが寂しかった。

 

 

▼1.24(Tue)

 

現在2月1日12時52分。宿舎のベッドの上です。デリー公演、関係者を招いたドレスリハーサルを昨日終え、本日初日。2月1日ってなんだかほんとに長いことインドにいるんだな。インド滞在も今日含めあと3日。

 

この日は朝からムンバイに移動。飛行機。インド国内には空港がたくさんあるらしく、それも結構な数が(漠然とした情報だな)国際線の空港なのだそう。ムンバイには全てがあるぜとモモが言っていた。そうだこの日はモモの機嫌が半端なく悪かった。飛行機が飛ぶ時間に対して早く設定しすぎだということで怒っていた。ムンバイの空港は街中にあって、内装はホテルみたい。大自然のコーナー、大理石のコーナー、歴史を感じさせるコーナーみたいにコンセプトみたいなものが若干見える。空港を出るとすでに臭い。ムンバイ、やばげだ。ホテルまでの車の中でパシャパシャ写真を撮った。物凄く貧しい人たちが住んでいるであろう家と超高層ビルが混在している。建設中の建物も沢山。車の多さ。人の多さ。川の汚さ。あんなにゴミの浮いた川は見たことがなかった。これを見たら川にゴミ捨てるのは絶対やめようってなる汚さだった。道がボコボコしてて軽く酔う。ホテルについて少し休んで劇場へ。SITARA STUSIO。スタジオと言えどもこの規模だったら普通に劇場だなという感じで日本で意外とない大きさだ。すぐに通し稽古。くたくたになって寝る。

 

 

▼1.25(Wed)

 

ムンバイ初日。ホテルから劇場までは15分程。コースとしてはホテルを出て駅を通り抜けて歩道橋を渡って高架下を通り細い道を抜けて大きい道を渡るという具合なのだけど、その15分間の道のりがとんでもなくドラマチックだった。なんというかものすごく事件的、というかとてつもない混沌といった感じで劇場に着いた時点で若干くたっとなる。卓卓が「映画撮れるな」と言っていたのが印象的だった。歩きながらこの地に住む人にとって劇場の中の静寂や沈黙、間の持つ意味みたいなものを考えた。それは日本でのそれとは違うんじゃないか。この街には静寂というものが(少なくとも昼間の間は)全くないように感じる。ムンバイの人たちにとっての静寂は一つの音として捉えられるぐらい大きいものなんじゃないか。一昨日のトークでニールが「Tadpoleは沈黙、静寂を大事にしている」と語っていたのがとても印象的だった。そういう団体はインドではなかなかいないのだそう。劇場に入って前日の通しのダメ出し、そこから本番。満員。チームとしてさらに噛み合ったステージだったと思う。成長してる。それが感じられるツアーは本当に楽しい。いろんな人に話しかけられた。握手の手がみんな分厚い。終わって飲みに行く。激しく飲む。激しく飲んだ。

 

 

▼1.26(Thu)

 

昼過ぎまで頭痛。夜中に吐いたりしたのは久しぶりだった。それぐらい飲んだ。昨日はムンバイの演劇をやってる人たちと飲んだのだけど、そのうちの一人がこのコラボレーションに感動しまくって飲め飲めとおごってくれたのだった。ニール曰く僕たち以上にこの企画に感動している、とのことだった。ありがとう、ジムキャリーに似た彼。赤いぽシャツの彼。お昼はみんなで食べに行く。昼食よりも昼食に向かう道のりが面白かった。土管がごろっと道端にあったりして、これマリオが中に入るやつ、ドラえもんの空き地に置いてあるやつだ、この上でジャイアンはリサイタルをするんだ!と若干アガる。夜の本番も満員御礼。リピーターのお客さんもいた。劇場の支配人の人もとても喜んでいた。壁にサインをさせてもらった。この劇場でも日本人が舞台に立つのは初めてだったりするのかなとちらっとそんなことを思った。夜はモモの同郷の友達・ヴィラッグの家に行く。男3人で酒を飲み、ビリヤーニを食べ、お気に入りのユーチューブを見せ合ったりした。日本人の動画も見せたくて僕は井手健介くんの「青い山賊」なんかを見せた。モモがいたく気に入っていた。ヴィラッグは絵描きで、創作中の作品が部屋の至る所にごろごろ転がっていた。「これはステージ1、これはステージ4、これはステージ6だ」と一体どれくらいの工程を経るんだろうという。ステージ4以降はもはや立体作品になりつつあって、とても独特の作風だった。かっこいいねと伝えると、ふふん、まあたいしたことないぜ、という感じだった。ヴィラッグ、なかなかいけてる男だぜ。舞台もとても気に入ってくれたようだった。ラストシーンについていろいろと話した。時間が経ってふいにヴィラッグが「カン、また帰ってこいよ。次ムンバイに来るときは宿とる必要ないからな」と言ってくれた。たまらなく嬉しかった。このツアー各地で友人が増えて行く。その数だけ別れもある。二度と会えないかもしれない人に「また会おう」と言われるのはとても切ない気持ちになる。人生で2ヶ月間をインドで過ごす機会を得られたなら、もう今後はそんなチャンスないんじゃないか。この滞在中、心のどこかでもうインドに来ることはないんじゃないか、これが最後なんじゃないかという気持ちが自分の中にがあったんだと気付いた。ヴィラッグの家から眺めるムンバイの夜景はむちゃくちゃにすごかった。

 

 

▼1.27(Fri)

 

この日はお昼過ぎに移動。車でプネへ。車からの景色はインディージョーンズに出てきそうなほどのスケール感。むき出しの渓谷は見ていて飽きなかった。景色を眺めながら、emocalipsというアジアのハードコアパンクを国別に集めたコンピを聞く。90年代のグッドライフみたいな感触があってすごく興奮した。初めてMorning AgainやPoisen The Wellを聞いたときのような、何コレ感。メタリックなハードコアでも音がしょぼい方が俺は好き。幾つかのバンドは初期envyが好きだったりするんじゃないかと思った。

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