NY5日目、6日目|大橋一輝

NY5日目、6日目 さて、飛行機の中でこの日記を書いています。範宙遊泳、NYでの舞台は3日間無事終了しました。 6日目の今日は飛行機の時間までおのおの過ごし、現地時間16時55分、JFK空港発羽田行きの便に無事乗り込みました。 あとは帰るだけです。機内は日本人、日本語ばかり。ふむ。 機内は機内食が出て、一連のフード、ドリンクサービスが終わって、明かりが消されてお休みモード。僕も一眠りして、お水を飲んで、日記を書く。手元にはコーヒー。 現在当機は地球のかなり北、カナダとアメリカ合衆国、アラスカ州上空をおそらく順調に飛んでおります。 この日記もこの回で最後となります。 この度は短い間でございましたが、読んで下さった皆様、誠にありがとうございました。 では、NY5日目の朝からお送りします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝。 コーヒー、ヨーグルト、タバコ、ルーティーンタイム。 2/18。NY公演千秋楽。今日も夜公演。 昼からみんなででTimes Squareで撮影の予定。それまでの時間を有効に使おうと試みる。 外に出るようかと思ったが、日記をある程度まで書いてしまおうと思う。そうすることが大事な気がした。 二杯目のコーヒーを作って、ちびちび飲みながら書く。時間が経つのが早い。 9割くらい書くことが出来た。もう少しだけ書き加えて、見直しながら整えていけば大丈夫だ。 準備して、ホテルのロビーに集合して、Times Squareにいく。 今日のNYは暖かい。春のようだ。 Times Squareに着く。 日差しが強い。あの風の強かった寒さが嘘だったようだ。5人でしばし昼のTim

NY4日目|大橋一輝

NY4日目 朝、いつものようにコーヒーを作ってヨーグルト。 一時間ほど、日記を書く。 もう少し書こうと思うが窓から見るといい天気。外にでることに決める。 手早く準備。 いつものように、戻ってきたらピックアップだけできるように本番用や、劇場に持っていく荷物をまとめておく。 NYの朝の街に出て、お馴染みGrand Central駅へ。 NYの街は、景色は、そこを歩く僕の身体と心は変化してきた。 この街が好きだ。もちろん、短い滞在の中で僕はまだNYの一側面しかきっと見れていないだろう。 しかし好きだ。 街を歩きながら、行き交う多種多様な人々の、それぞれの歩き方、表情、雰囲気、目を見て来た。人々の思想や生き方、己と他者というもののとらえ方を想像させられた。 いい具合の、大雑把さがいい。 しかしそれはきっと全て自己責任の上でだ。 そのある意味でのアバウトさは、自己責任の上で僕たちに個の尊重を与えてくれているような気がする。 信号を律儀に全て守ってる人は少ない。 車はそれとセッションする。そのことが大きな問題ではない。 人と人もそうだ。 この国には、街には、様々な国から様々な人々が様々な目的でやって来た。 様々な時間を経て、異なる人と人が出会って、影響し合って、ぶつかってきて、美しいことや血がでることもあって、それらが混ざり合ってここは形成されてきた。 そんな歴史と文化と生活と、価値観と風がある。 この街の懐は深い。 Grand Centralの駅からタイムズスクエアへ。タイムズスクエアからマンハッタンの南へ。 南へ降り立つ。 海が見える。NYの海に来た。 チケットを買う。フェリーに乗

NY3日目|大橋一輝

NY3日目 朝、7時前に起きる。 コーヒーを作って飲んで、メールを確認。レスポンスをして、ヨーグルトを食べる。 朝は手紙を書く。 書く前に、外に出てコーヒーとヨーグルトで舌を慣らした身体にニコチンを入れる。 早朝のNY。今日は晴れだ。 いい空と風だ。身体に良くない煙がうまい。 部屋に戻る。手紙を書く前に、じっと何かに耳をすます。 手紙というのは幼女Xで僕が演じる役がラストシーン前に書く手書きの手紙のことだ。 幼女Xが上演されるたびに、日本でも、海外でも、これを初日の朝に書くことを習慣としている。 この手紙を書く、というのは大事な作業だと思っている。もちろん使い回しはできるが、そうしない。初めの再演TPAM横浜でも、クアラルンプールでも、バンコクでも、日本再演ツアーでも、杭州でも更新するために書いてきた。なんだか、これは大切なことだと思うのだ。加えて、再演からは英語表記の手紙も書いている。中国では中国語も書いた。 今回も書く。今回は日本語と英語。 英語は日々勉強中だ。ほんのほんの少しだけ、また英語が身体に馴染んでいる。まだまだ英語の旅は果てしない。 ホテルの部屋で書く、書く、書く。この時間が芝居になる。 手紙が僕は好きだ。 書き終わる、やはりエネルギーがいる作業だ。 その後、撮影。 手紙はプロジェクションで表れる。その土地土地の風景と共に、手紙は投影される。今回は、NYの街だ。 撮影に協力してくれるのは、近年範宙に関わってくれている藤江ちゃんだ。 僕とすぐるにとっては大学の後輩、彼女が、今回はスタッフとして同行してくれている。二人でタバコを吸いながら、NYの街を歩き、撮影場所を探

NY2日目|大橋一輝

NY2日目 この日は朝から行動。 NYの街を歩く。 起床後コーヒーを飲んでメープルヨーグルトを食べ、りんごをかじり、顔を洗って準備して、身軽になって朝のNYの街に。 とりあえずマンハッタンの南をめざす。 自由の女神が見えるであろう海の方まで歩く、という漠然とした目標のもと、とりあえず歩く。 朝のNY。ホテルのあるLexington Ave と47th streetから南へ。数字はどんどん減っていく。 歩く。 スターバックスのコーヒーを片手に歩く人が多いような気がする。犬を連れた人、サンドイッチを食べながら歩く人、イヤホンをつけて独り言みたいに電話する人、車椅子の人、家族連れ、ゴミ処理をする人、警察官、学生らしき若者、自転車、スケボー、その多様さは例えば東京の朝の風景と変わらない。みんなどんな1日を過ごすのだろうか。 やはり特筆すべきは人種の多様さだ。白人、黒人、アジア系、北欧の方だろう陶器のような白くて青い目の顔、アラブ系、そして日本人らしき人も時々いる。 みな、思い思いの思考でリズムで歩いている、ように見える。そこを想像する。 歩く。 飲食店やカフェがとても多い。 そういった店はいたるところにある。朝からコーヒーをすすりながら向かいあって談笑する人、一人で携帯をいじりながらサンドイッチを食べる人、イヤホンをつけてMacにむかって指を動かす人、その傍らにはスタイリッシュなデザインのコーヒーの入った容器。 日本でもよく見る光景だ。 NYには路上にベンダーと呼ばれる屋台がある。お手軽なお値段で簡単なマフィンやベーグル、ドーナツからチリソースを使ったエスニック料理や有名なチキンオーバ

NY1日目|大橋一輝

NY1日目 日本の2/14の10時20分に羽田空港を出発し、約14時間のフライト。 島を出て太平洋に出て日付変更線を越えて、ハワイを越えて太平洋の残り半分を越えて、西海岸のシアトル、バンクーバー辺りの上空からアメリカに入り、大陸を横断。 このまま真っ直ぐ飛べば、大西洋に出てヨーロッパに行ける。 距離的にはもう少しで地球の半分くらいを飛んだ気がした。 太平洋はとてつもなく広くて、アメリカ大陸も広くて、大西洋は地図で見ると案外小さい。 NYのJFK空港に到着したのは14日の午前9時くらい。日にちを越えて、時間をさかのぼってきたことなんてこの時は忘れていた。 今思うとすごいことだ。 英語のアナウンスが聞こえてくる。日本でも日常的に聞くがこっちで聞く英語はやっぱり違う。英語ばかりの文字、入国審査を越えた先に見える大きなアメリカ国旗。 すごくビビットなカラーで配色で、なんだか華があって力強い。赤と青と白と星。 なんで赤と青なんだろう。 審査を終えて、荷物をとって、タクシーに乗って空港からマンハッタンへ。 タクシーからマンハッタンのビル群が見えてきた時に思わず息を飲む。 中国やアジア、日本のビル群とはまた違う。なんだろう、それぞれの建物の輪郭がはっきりみえて、存在感というか、洗練されてて、力強い。 大きな橋を渡り、マンハッタンに入る。 街は朝のラッシュ。碁盤目状の道、数字の入った通り、〇〇avenue。 道にはたぶん全て名前がついていて、なんだかかっこいい。日本にも道には名前があるはずだが、余り興味を持って認識していない。 なんでだろう。 タクシーを降りる、やはり見上げるビル、でかい。建物

2017.1.28(sat)-2.3(fri) 福原冠

▼1.28(Sat) プネの劇場は建物の3階にあって、何か学校の講堂のような雰囲気。天井がとても低い場所だ。仕込んですぐに通し稽古。床と靴の相性が最悪。明日怪我しないようにしなければ。舞台の裏側にテラスのような場所があって、そこが気持ちよかった。クリケットコートが見えた。モモはあらためて役者同士でこの作品についてディスカッションをしないかと提案してきたけど、積極的にそうだねとは言えなかった。舞台が仕込まれている間に役者ができることをしようという発想なのだと思うけど、ディスカッションがいきすぎて作品のバランスが崩れかねないと思ったからだ。この辺は難しい塩梅。演出家のいないところで自主練をしてなんだかちがうものになってしまった、ということはよくあることで、こういった話し合いによってそうなりかねない。僕は役者同士で作品についてここはこう考えているみたいなことを細かく共有する必要はないかなと思っている。間違っていてもいいからお互いの想像力の遊びを残しておくべきなんじゃないかな。いいコンディションを保って待機をする。これも一つの仕事かなあ。難しいバランスだけどね。ぐさっと通して早々と撤収。夜違う本番があるらしく、一度撤収しなくてはならない。明日は朝10時半に本番。すごいな。 ▼1.29(Sun) 最悪な目覚め。ほぼ寝れなかった。朝10時半開演に緊張して寝れなかったんじゃない。蚊だ。夜中ずっと蚊と格闘してまともに寝れなかった。夜中に一人「静かにしてくれ」「ぶっ殺す」「寝かせてくれ」など絶叫し倒した。(おそらく)たった一匹の蚊を仕留められずに朝を迎えてしまい、なんとか寝るもとんでもなく浅い眠

2017.1.21(sat)-27(fri) 福原冠

▼1.21(Sat) 現在1月30日13時52分。プネの空港にいます。デリーに戻る飛行機が霧のため遅れていて空港で3時間足止め。日記を書いています。 1月21日、この日はバンガロール二日目にして千秋楽。昼と夜の公演でした。昨日みたいに気合いと集中力で持って行った次の日の公演というのはすごく緊張する。昨日の調子を追いかけてもダメだし、出演者の集中力がバラけてしまってもダメだ。より鮮明に、より具体的にイメージを持ってやるぞーとゴリゴリ体を動かしてお昼の回。がつっと寝てから夜の回。始まる前にニールがこの劇場で日本人が演劇をやるのは初めてのことだと言っていた。なんだかぐっときた。開場中、最前列のおじさんが近くの客に絡み始めて焦る。終始中指を立てている。「このジジイ、ハイだぜ」みたいなことを若い人が言っていた。ドキドキしたー。終演後いろんな人に話しかけられた。日本の漫画が好きですアニメが好きですという方がとても多く、あまりうまくリアクションできず。フランスに行った時もそうだった。みんな自分より日本の漫画やアニメを知ってる。自分が全然通ってこなかっただけなんだけど。劇場の方もとても興奮気味に感想を話して下さった。終演後劇場の前で記念撮影などする。そのままバンガロールを拠点にしているTadpoleの友達の劇団のパーティーに参加。最高楽しかった。そこでもいろいろと感想を聞いたりした。とても綺麗な女性にも会って疲れがふっとぶ。後半DJもちょっとする。かなり酔っ払って帰宅。 ▼1.22(San) この日はオフ。みんなでご飯を食べてデパートに行った。インドの高島屋っていう感じの場所だった。地面から水

2017.1.27(fri)-2.3(fri) 田中美希恵

▼1.27(Fri) お昼にホテル出発。 プネまでバスで4時間ほど。 朝、顔を合わせた皆がとにかく祝ってくれる。 皆ありがとう。 バスの中で誕生日プレゼント(チームからと範宙遊泳からのプレゼント2種!)とケーキをもらった。 まさか誕生日を海外で過ごすことになるとは。 でもこんな誕生日もいい記念だなあ。 ミキエハピネス。 夕方に劇場を見に行った。 ……これはなかなか手強い劇場だ、というのが率直な感想。 おそらく明日いろいろ手直しが必要になってくるのでは。 歳もとったことだし心機一転頑張らねば。 今日はいろんな人からお誕生日おめでとうメッセージをもらって本当にハピネス。 ▼1.28(Sat) ツアー中寝るときに椎橋(同室)が先に寝るため「電気と空調後で消しとく」と言うのだけど、私がその後ほぼ100%の確率で寝落ちてしまうため毎日彼女との約束を破っている。 プネの会場(Jyotsna Bhule Sabhagruha)に小屋入り。 小屋入り、というかフェスティバルの一環としてこの公演を行うので、ものすごくタイトなスケジュールで劇場が動いている。 我々は午前中に準備をして昼から1回ランスルーを行って片付けて、その後今日の夜公演の団体が入って準備、夜の公演が終わってから我々の仕込みをして明日の朝セッティングをして本番を行う。 日本ではなかなか見ない状況だ。 皆でランチをしてから他の場所にあるリハーサル室を借りてフィードバックと直し作業。 ランチのお店がシーフードメインのお店でとても美味しかった。 夜は近くのお店にビリヤニを食べに。(そういえばこの滞在中でビリヤニ初めて食べた) そういえば

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Theatre Collective HANCHU-YUEI

 2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。

 現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。

生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、

より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。

 近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。

 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。

090-6182-1813(制作)

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