2013年に発表し、東京、横浜、クアラルンプール、バンコク、杭州を旅した代表作。

連続幼女強姦殺害事件が発生している2013年の東京を舞台に、金持ちの夫とタワーマンションで暮らす姉と小さな娘、貧しい弟、姉の元彼で「敵」を探して歩く男などを通じて、現代の緊張した空気感と祝福を描く。

バンコク・シアター・フェスティバル2014では最優秀作品賞・最優秀脚本賞を受賞。

幼女X 

 

作・演出|山本卓卓

出演|大橋一輝 埜本幸良

    2017年2月16日(木)-18日(土)

    ジャパン・ソサエティー

    2017年3月5日(日)15:00-

​    銀河ホール

衣裳|藤谷香子(FAIFAI) 演出助手|藤江理沙

制作助手|柿木初美 制作|坂本もも

協力|急な坂スタジオ ギンガク実行委員会(岩手公演

助成|公益財団法人セゾン文化財団

   文化庁(NY公演)

​企画制作|範宙遊泳 さんかくのまど

主催|ジャパン・ソサエティー(NY公演)

   西和賀町教育委員会・西和賀町(岩手公演)

この作品は2013年の2月に東京の新宿眼科画廊という客席30席の小さなギャラリースペースで初演されました。

その頃の私や私の周りの人々は、2011年3月11日に発生した東日本大震災での心の傷がまだカサブタのようにごつごつしていた時期だったと思います。

未だにその傷が完治したとは言えないのですが、しかしそれでも現在は前を向いて生きています。

この作品で描かれる家族の歪んだ関係、暴力、愛、絶望、希望はとても風変わりなもののように思えるかもしれません。

しかしそこには私たち日本の若者の心の奥底で眠る静かな叫び声が確かに存在しています。

​山本卓卓

 

This piece was first performed in February, 2013 at the Shinjuku Ophthalmologist Gallery, a small space with only 30 seats. At that time, I think that the disaster of the Great East Japan Earthquake of March 11th, 2011 still felt like a coarse scab on my wounded heart, and on the wounded hearts of the people around me. That wound is by no means fully healed, even now. But we continue living nonetheless, looking toward the future. The portrayal of twisted family relationships, violence, love, despair, and hope in this piece may appear strange. But through these, you can hear the quiet scream that slumbers deep within the hearts of young people in Japan.

Suguru Yamamoto