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アフターイベント

2 ⽉ 21 ⽇(⼟)18:30★ アフタートーク

​ ⼭本卓卓(作・映像)×額⽥⼤志(演出・⾳楽)

※機材トラブルにより途中からの収録となります※ 山本:今回は、座組が仲間意識を持ってつくっていけたなと思います。額田さんもヌトミックという劇団と東京塩麹という音楽バンドを組んでますけど、チームでやることの良さとか、こだわっているポイントはありますか? 額田:基本的に自分の演出は、すぐ決めないというか、俳優やバンドだったらメンバーが、相互的に意見を言い出せる状況を大事しています。稽古場で自分自身があまり喋らない時間がけっこう多いんですけど(笑)、俳優みんなが話してくれてでてきたアイデアを一回全部受け止めて、選んでいくみたいな感じがあります。その方が良いものが出来るだろうと思っていて。バシバシ決めていくスタイルの演出家さんもいると思うんですけど、性格的にあんまり「これだ!」みたいに言えないみたいなところもあり。みんなで時間をかけて、ワンシーンずつじっくりつくっていくのを大事にしていますね。 山本:それは感じました。僕は今回映像としてオペレーターもしているんですけど。自分が演出をする時は、べらべらしゃべらなきゃいけないプレッシャーを感じながらやっていて。あんまりしゃべらなくてすむ立場になって額田さんをみると、真っ当というか健全というか、演出家としての腕がすごく高いなと思いました。やっぱり演出家というのは、座組をどういうふうに説得して納得させていけるか、その先に観客とどういうふうにコミュニケーションを取れるのかが、あると思うんですよね。そこの射程がしっかり、ひとつずつ丁寧になされているなと思って、これは演出センスなんじゃないかと。僕にはできないなと思っていました。特徴的だったのは、すっごく小さい声でしゃべられるので、みんなが集まってくるんですよね。聞かなきゃということで、みんなが額田さんの周りにバーって集まってくる。 額田:野球のタイムがかかった時みたいな(笑) 山本:その光景を見た時に、これすごいテクニックだなと僕は思って。 額田:全くテクニックと思ってないですけど(笑)自然とそうなってきたというか。 山本:僕は小中で野球部だったんですけど、声を出せと言われて育っちゃったので、なんとかして大声で言わなきゃって意識があって(笑)それで演出し終わると、疲れるんですよね... 額田:大きい声出すとそうですよね。 山本:額田さんは声出しは頑張らないのに、しっかりみんなに意思が伝わっているっていう様が、本当にうらやましかった。 額田:すぐるさんはけっこう稽古場にもいらしていただいたけど、あんまりというかほとんど、いわゆる演出的なことは言わなかったですよね。僕的にはやりやすかったんですけど、あんまり気にならなかったですか? 山本:言わなきゃいけないことはしっかり言うつもりだけど、でしゃばりたくないと思って、めちゃめちゃ意識してました。僕は劇団でやっていくことにこだわっているんですけど、関わる人たちが気持ちよく仕事ができる環境を作りたくて。今回はある種ゲストとしてお招きしたので、額田さんがやりやすい環境を作ることが、自分にとってのまずやらなきゃいけない仕事だなと思っていました。 額田:その気をつけてる圧みたいなのもあんまり感じず、やりやすかったです。 山本:それは嬉しいです。 パンフレットにも書いたんですけど、額田さんなら聴覚に訴えかける演出をしてくれるんじゃないかと思って声をかけて、見事に聴覚にフォーカスしてくれたなと思います。聴覚への設計は、僕には全然ない発想というか。特に「排水溝」って呼んでるシーン、後半の方で泣いてる絵文字マークが出て、4人俳優が真ん中に集まって、マイクを使って「アーアーアー」って叫んでるシーンがあったと思うんですけど。あの発想は僕には絶対浮かばないです。どこからそういう興味が湧いてくるんでしょうか? 額田:音楽的な演出と言われる要素はあくまで戯曲から導かないと、無理して入れるとちょっと冷めちゃうなというか。例えば早く喋るとか、大きい声を出すとか、それだけで効果があるじゃないですか。それを無理やり入れていくと、効果にもっていかれて内容と乖離していく感覚があります。基本は戯曲を読んだ上で、必要と思われる音楽要素を入れていく感じですかね。あのシーンはみんなでギューってなって排水溝が溢れたっていうイメージなんですけど、なんでしょうね...死にかけている人たち、あるいはもう死んでしまっていなくなる人たちの、まだ生きようとする体だけがそこにある、みたいなことをどうやったら表現できるかなと思って。自分はやっぱりミュージシャンでもあるので、そういうイメージを音楽だとどういう風に落とし込んでいくかを考えました。 山本:掃除機の音とかにもすごいこだわったじゃないですか。タイミングを細かく調整して演奏として捉えていて、あの音を状況じゃなくて音としてちゃんと捉えるんだっていうのが、素敵な感覚だと思いました。 額田:演劇の音楽は、特に日本だと、ちょっと雑に扱われている感じがするんですよね。単純に音楽家がいない現場が多いとか、小劇場だと手が回らなかったり、既存曲をいっぱい使うしかないとか。演劇にとって大きな効果がある要素なのに、音楽は、あと衣裳とかもそうですけど、ちょっと後回しにされがちな効果なのかと思うんです。お客さんに伝わるか伝わらないかは置いておいて、そういうところにもちゃんと目を向けてこだわるという、信念みたいなものがありますね。 山本:額田さんは聴覚だけじゃなくて、視覚へのアプローチもしっかり考えてなさっていたし、五感をちゃんと全部拾おうとしているところとか、したたかだなと実は思いました。声は荒げないし、すごく品のある方だけど、なんか奥の方に燃えるものを感じるというか。僕はそれを表に出さなきゃ伝わんないって思っちゃうタイプなんですけど。 額田:劇団員には「優しい顔で無理難題を言う」とは言われますね(笑) そういう意味では状況を利用してるのかもしれないですけど... やっぱりこう「無理っぽいことを如何に、面白そうだからやってみようと思ってもらうか」というね.. 山本:その熱みたいなものが無いと、作品をつくるのは到底無理ですよね。アウトプットの仕方はまあ人それぞれだし、それが良くない方に行く人もいると思うんですけど。 額田:そうですね。範宙遊泳って僕から見ると5歳くらい上の先輩方なんですけど、やっぱり範宙遊泳は「絶対に見なきゃいけない劇団」にずっと入っていたので。そこに呼んでもらったからには「マジでやらないと」みたいなのは当然あったりして。 山本:額田さんはいろんな外の現場に呼ばれることが増えてきていますけど、率直にどう思っていますか? 額田:うれしいですね。 もし自分の作品を昔から観てくれている人がいたらあれなんですけど、自分は本当に「特殊演劇」の人だと思う。かなりイレギュラーなタイプの作品を作っていた自負もあって、それが好きでやってるんですけど、比較的オーソドックスな古典作品に呼んでもらったり、それこそ範宙遊泳にも声かけてもらえるんだと、シンプルに嬉しいですね。そんな風に思ってくれるんだ、というモチベーションになるなって。 山本:これからも多分、額田さんはいろんな現場に呼ばれていくだろうし、明確にどこかで言おうと思ってたんですけど。初日に額田さんの演出をしている姿を見て、70歳とかになって演出をしている姿がパッと浮かんできたんですよね。 額田:より声が小さくなって、小型のスピーカーとかつけて...(笑) 山本:そうそう(笑)そういう姿がパーって見えたぐらい、なんかこれからも演劇やり続けましょうねってすごく思わされたというか。演劇の価値がどうのこうのみたいなことも言われたりしてますけど、やめない意志が結局一番大事なことなんじゃないかなって思ってて。仲間たちと良い時間を作っていこうっていうことが、やっぱりやめない意志をより強固なものにしていけるっていう風に僕は思っているんですよね。なので僕らも今回、仲間になれたと僕は思ってるんですけど。この仲間関係で、よりさらにこれからも演劇を一緒に作り続けていきたいなという風に思わせてもらいました。 額田:それはぜひ。ありがとうございます。 山本:(観客に向かって)ということで、もし質問などがあれば質問コーナーに移っていきたいなと思いますが、どうですか? 観客Aさん:すごい面白かったです。個人的には分からないことがいっぱいあったんですけど、情報ってあんなに孤独なのかな、とかいろいろ感じることがいっぱいあって面白かったです。情報が感情を持っているという風になった時に、人の感情ってどうやって持つんだろうという不思議さは確かにあるなとそもそも思うんですけど、芝居で演出する時に、気にしていたこととか、気をつけたことはありますか? 額田:いろんな側面が見えたらいいなと思いまして。設定上はこの“ザマ”っていうAIが進化していくっていうのがあるので、最初はザ・AI音声なんですけど、だんだん俳優の言葉になっていったり。途中にラップみたいなのが入ったりして。あそこで歌詞が全部聞き取れるかわかんないんですけど、ザマが一人ツッコミとかやってたりして。最終的には孤独の印象が強いんですけど。最後に出演者の端さんが、実質ザマ的な存在として出てくる時も、あんまりAIっぽくしゃべらないというか、普通に人として振る舞っていて、そこにやっぱり喜怒哀楽がちゃんとあるっていう、人間とAIの境目をあんまり感じさせないようにしていくというところは、割とこだわったかもしれないです。 観客Bさん:楽しみに観ました。範宙遊泳さんもヌトミックさんもかなり観てきたんですけど、額田さんが、範宙遊泳さんらしさとしてこだわって残そうとか活かそうとか思われた部分と、ご自身の今までやってきたことでそこに加えていこうと思った部分が聞けたらありがたいです。 額田:もちろんまずは、映像をしっかり使う。これは範宙遊泳の代名詞だったので、ほとんど山本さんが全部作って(編集注:一部のグラフィック素材はたかくらかずき作)、それをほとんど自分からの修正無しで使ってるんですけど。やっぱり長く範宙の代表としてやってきたなかでの信頼として、範宙遊泳とはこういうものであるという一個の形として、絶対残したいなと思いました。 自分の作品と全然違うのは、けっこうフィジカルを使っているところ。最初のシーンもゴロゴロ転がってきたりとか、基本あれは全部ト書き通りではあるんですけど、どっちかというと範宙の俳優さんのフィジカルが非常に強かったっていうのがあって。転がるとか踊るとかっていうのが、今回振付のスタッフも不在なんですが、劇団員だから培ってきたフィジカリティみたいなのがすごく強くあって、範宙ならではですね。 普段の自分の活動と活かし方みたいなところでは、音楽的な部分ですね。音楽によって時間が飛び飛びになっていくので、ワンシーンワンシーンで別の曲のような、ホラーっぽかったり、「ザ・見立て」みたいなシーンがあったり、音楽的な効果でありながら時間の飛躍を感じさせる、毎シーンごとに違うんだなということがしっかり伝わるような構成の仕方をしているかなと思います。 観客Bさん:ありがとうございます。個人的には歌があったのがとても素晴らしい。 観客Cさん:すごい良かったです。言葉で、ラップとか使ったりして、色々と言葉の遊びとか楽しくて、聞きやすかったです。ちょっと気になったんですけど、なんでAIの名前が「ザマ」なんですか? 山本:良い質問をありがとうございます。これ言って良いのかな。「マザー」のアナグラムですね。 観客Cさん:ああ。これはちょっと余計かもしれないですけど。なんか語尾を「ザマス」とかにしたら、「なんとかザマス」とか... (会場、笑) 額田:この作品の世界観ならギリギリありかもですね(笑) 山本:ギリギリ......考えておきます(笑)ありがとうございます。 はい、ということで、本当に初日に皆さん来ていただいてありがとうございました。もしよかったら率直な感想を何かいただけると、今後も活動していく励みになります。本日はありがとうございました!

2 ⽉ 22 ⽇(日)14:00★ アフタートーク

​ 川⽥⼗夢(開発者 / AR 三兄弟 ⻑男)×⼭本卓卓(作・映像)

※登壇予定だった額田大志は体調不良のためお休みいたしました※ 山本:これからアフタートークを始めたいと思います。僕が今回の劇作と映像を担当しました、山本卓卓と言います。今日はありがとうございました。そしてゲストの… 川田:範宙遊泳メンバーのたかくらくんが友達というか最近仲良くなりまして、たかくらくんの紹介で僕はちょっと今日遊びに来ました。初めて観せてもらったんですけど、初めて観た後、直後にここに出てるって、どうしようって感じですけど、お願いします。川田と申します。AR三兄弟という開発ユニットをやっております。 (観客に向かって)みなさんはあれですか? 範宙遊泳をよく観ている人たちなんですか? ですよね? 山本:どうかな? もちろん初めての方もいらっしゃるかもしれないですけど。 川田:いや、めっちゃ良かったわ! 山本:本当ですか? 川田:泣いちゃったもんね。なんか、前評判とか気になって、10年前のあれでしょ? 難解とかいろんな評判も...当時はわからなかったけど今わかったとか、そういう感想も一応拾ってから来たんですけど。まあ単純に、すごかったですねぇ。初めて見るタイプのかもしれない。前回と音楽のアプローチ、だいぶ変わったんですか? 山本:だいぶ変わりましたね。演出が額田さんなんですけど、ヌトミックという劇団と、東京塩麹というバンドでミュージシャンとしても活動している方なんですけど。額田さんが作曲と選曲もすべてしてくれて。 川田:すごかった。僕は普段プログラミングを仕事にしていて、どちらかというとAIを作ったりとか、こういうグラフィカルな表現を作っているところがあるんですけど、なんか...1ミリの齟齬もないですね。 山本:えぇ! 嬉しい! 川田:テクノロジーが進んでいる方向と、あとやっぱり僕、開発者なんで、開発の現場で危惧することとか。やっぱり一縷の、やっぱり普段はテクノロジーを進めるのは仕事だから、まあ進めているけど、なんかこういうこと起こったら嫌だなとか、ここで寂しい思いをする人がいるかもなとかっていう、ちょっと置き去りにしていたところが、みんな集まってきましたね。同窓会のように(笑) 山本:感情が(笑) 川田:いや、びっくりしました。なんなんですか? なんでわかってんですか、こんなにテクノロジーのことが? 山本:いやいやいや(笑) 僕でもコードとかも書けないですし、AIはすごく遊び相手として遊び尽くしたいというタイプではありますけど。10年前はそんなにまだ浸透していなかったですよね。 川田:AIはそうですね。まだ強化学習とか、浸透学習とかって言われているものが注目されていましたね。 山本:そうですよね。そしてまたSIRIとかもまだ全然、そんなにこう、へぇ〜ぐらいな。 川田:そうですね。 山本:でもなんかなんとなく漠然と、この先に進んでいくとAIがもっと人格を持ち始めていくんじゃないか、みたいな妄想をしてたんですよね、当時から。そうなった時に、想像をしてみた時に、ある種の壮大な感じと言いますか、時間を超えてきますよね、きっとAIって。時間の概念も場所の概念も超えていくし、なんかすごい変なことになっていくんじゃないかなと思った時に、ああこれ書いておこうと思って。 川田:へぇ〜。10年前って状況的に、集合知みたいな考えもありましたよね。ウィキペディアみたいな、みんなの知識を一つに集約するみたいな。 山本:うんうん、ありましたね。 川田:だからなんかそこは分かるんですけど。僕、前回のも観たくなりました。前回の動画はどこかで観れるんですか? 山本:初演の動画は一応、YouTubeで公開してます。 川田:それでちょっとおさらいしたいですね。インターネットとAIの違いを技術的に考えると...(観客に向かって)この話面白くないですかね?(笑) フル型とプッシュ型っていうのがあって、検索って能動的にやるじゃないですか。AIってこっちに話しかけてくるかもしれないっていうか、そのニュアンスが全部詰まってて、びっくりしたんですよね。そこが大きく多分変わってるだろうなと思って。 山本:AIが話しかけてくるような世界になったら、本当にちょっとゾッとしますけどね。 川田:あ、もうね、なりますね。 山本:なりますか? なってますか? 川田:なってくるし、家電それぞれがもう話しかけてくると思いますよ。 山本:本当ですか(笑)? 川田:なんか、ないですか? 粘着系の家電とさっぱりした家電っていうか。冷蔵庫の、例えば自動制御機能とかは、コロンって鳴るから。夜中とかコロンって鳴ると、あ、氷ができたのかなと思うんだけど、なんか電子レンジとかすごい粘着してきて、なんかピーピーピーって鳴って、いやちょっと後で取るよって温めたままにしとくと、ピーピーピーって鳴るから。(会場、笑) すげー粘着系だなって思って。あの人たちは結構、話しかけてくるの嫌だなって思って。 山本:「温まってますよ」みたいな。 川田:そうそう。「いつもあなたはそうよ」みたいな。「入り口は優しくしてくれたけどね」みたいに言われたら嫌だな(笑) でもなんかそういうね、個々にとってのAIとの接し方とか、時間感覚とか、そういうものが集約されて、びっくりしました。 山本:本当に嬉しいです。 川田:いいお芝居を観た時って、その世界観を、家帰った後にそのレイヤーがあるというか、そういう状態だと思うんですけど。ちょっと僕はかなり当たっちゃったんでね。 山本:あぁ、本当ですか。 川田:この世界観がね、ちょっとやっぱり、すごかったですね。 山本:ありがたいです。でも本当に額田さんの力もすごくて。今日本当だったらいる予定だったんですけど、あまりにも作曲をギリギリまで、もう練って練ってやられて。今ちょっと無理矢理休んでくださいって。 川田:そうなるでしょうね。大変な...ちょっともうだって、きっかけ云々とかなんかよくわかんなかったですもん。もうすごすぎて。一体化しすぎて。音楽のシーンも素敵でしたね。 山本:川田さんは音楽も普段、AIを使っていらっしゃいますけど、何曲か聴かせてもらって、すごい面白いなと思ってて。YouTube上に川田さんの曲たくさん公開されてますけど、詩は絶対自分で書くっていうところが、こだわりがあるんですよね。 川田:そうですね。 山本:そこがすごい僕、シンパシーを感じます。僕もAI楽しくて遊びを結構やるんですけど、創作に関して言うと、ここは譲れないみたいなポイントがあって。「0から1の文章は絶対書かせない」っていうルールを自分に課してて、なんかそういうプライドを持ってるんですよ。川田さんの場合はどうして詩を自分で? 川田:感覚としては、開発者というか実質が職業的なプログラマーなんで、なんかやっぱり、プログラムは言葉なんですけど、そこは開け渡したくないなっていう気持ちがあるんだと思いますね。 山本:プログラムって、言葉なんですか? 川田:そうです。「あらかじめ書かれたこと」っていう意味なんですけど、なんだっけ、ラテン語とか...佐藤雅彦さんがピタゴラスイッチの解説で言ってたんですけど。そう、あらかじめ書かれた言葉っていう意味だから、演劇とかも、プログラムはプログラムだし。 山本:なるほど。 川田:だからなんかね、受け渡せないものがありますよね。いろいろ聞きたかったこと聞いていいですか? 山本:もちろんです。 川田:だんだん観てると、自分との境界線がなくなってきて、舞台上に出てくる人の、不動産屋さんのネクタイがすごいかっこよくて。あれ欲しいなって思って。でもなんか物語に入りすぎて、ネクタイのこともっとちゃんと観ておけばよかったなって思って。そしたらまた後半出てくる(笑) 山本:出てきますね(笑) 川田:それはありがとうと(笑) ところどころ、なんかちょっとそういう、光の何だろう、再帰性というか、光が乱反射するような衣裳をひとつずつ皆さん身にまとっているなって思いました。 山本:そこに気づいてくれたの本当にすごく嬉しくて。衣裳家のうり(臼井梨恵)さんが手掛けてくれたんですけど、たぶん舞台って、ああいう風にピカピカ光るものは極力光沢を落として、鈍くさせる加工をよくやると思うんですよね。観客が眩しいから。だけどうりさんは、あえて光らせる、あえてピカピカさせるっていう選択をしてて。僕はそれを舞台稽古で観たときにすごい良いことだなと思ったんですよ。あの反射のおかげで何が起きるかっていうと、不確定な動きが、光がここに生まれるのと同時に、観客が一瞬眩しいみたいな体験をする可能性があって。観客が自分の体を感じるっていうか、「あ、わたし眩しい」って一瞬無意識に感じた時に、自分が人間であることを再確認する。目の前でやられているAIとか非人間のテーマを観ながら、自分が人間であることを再確認してほしいなって気持ちでこの作品を作ったんで、そういう仕掛けをうりさんが施してくれたことが、すごい嬉しくて。すっごいよかったですよって言ったんです。 川田:そういう一つ一つの衣裳もそうだし、照明も、歌も、台詞もそうだし、なんか、めちゃくちゃよかったですよね。(観客に向かって)めちゃくちゃよかったですよね? こんなに良いって、早く教えてくださいよ! なんでノーコンタクトだったんですかね、ここは。 山本:出会いですね。たかくらかずきという... 川田:いつもアートディレクションしてましたよね。 山本:大学卒業してすぐの出会いで、そこからずっと長い付き合いで。彼は現代美術の界隈で活躍してますけど、範宙遊泳のメンバーでもあるんですよね。彼が話すことは我々とは全然違う、演劇とはまた違う文脈の話を持ち込んでくれるので。時に戸惑い、時に破壊され、時にそこからまた再構築が始まっていく、みたいな関係性がずっと続いていて、すごく面白い仲間なんですよ。 川田:いい関係性でしょうね。たかくらくんが今接している現代アートとか、デジタルと現実の境界とか、そういうのがちゃんと混じっているから、いいなと思って。僕も開発者なので、分かるんですよ。この世界のことは分かるけど、なんかね、奇しくもたぶん優れた演劇とかって、テクノロジーとか、シンクロニシティっていうか、同期しちゃうんだと思うんですよ。僕が最近奇妙だなって思っている僕ら界隈、開発界隈のニュースとしては、普通の人型のロボットが、ベッドメイクしてるんですよ。そういう仕事って、ロボットができないと思っていたじゃないですか。そういうのをすごいやれるようになったんですよ、中国のロボットが。ロボットアームみたいな、職業的なロボットを僕らは職業作業に割り当ててやっていくと思っていたんですけど、もう完全に人型のやつがベッドメイクするんですよね。これは結構違う未来だなと思いますよね。 山本:ゴミとかも片付けてくれる? 川田:そうですね。普通の掃除ももうやりますね。 山本:すごいですね...。それ、意志を持っているんですかね? 川田:それだけのコントロールと経験を宿すセンサーがやっぱり優れてる。手首の動きとか。 山本:ロボットにとっての経験って、やっぱりあるんですか? つまり、積み重ねることでもっとシワが寄らなくなるとか。 川田:ありますあります。それが僕、できてびっくりしたのは、ロボットの認識で、あと強度。シーツみたいな弱いものは強く握ってはいけないとか、そういうのはちゃんと自制が働いた上で人間と同じ動きをしているんで、それがすごいなと思います。 山本:面白いですね。僕、人工知能ってものを作ることができたんだったら、人工感情みたいなものも、作ることができちゃうんじゃないかと思って、それ、ゾッとしたんですけど、自分で発想した時に。そういうのも可能なんですか? 川田:可能だし、ちょっとずつ我々が普通に使っているAIでも配合されていると思います。主体としての、AIの振る舞いとしての感情もあるでしょうし、こっちに引き出させるという意味での感情もあると思うんですけど。 山本:そうですよね...。 川田:ちょっとお芝居の話に戻りますけど、助詞が迷子みたいになってくところ、あれはすごいリアルっていうか、わかるなと思いましたね。 山本:それもすごくこだわったので、嬉しいです。日本語の最も豊かな選択肢、言葉の選択肢の一つだなと思っていたんですよね、助詞が。私はって言うか、私がって言うか、私にって言うかで、世界がガラッと変わるっていうのは素晴らしいと思っていて。この日本語をどうにかして戯曲上に、遊び使い倒してやりたい、みたいな気持ちで書いたんですよね。そうなると、やっぱりバグってこととすごく、相性が良くなるっていうか。そうだよな、バグだよな、これって。だからなんかこう、それを耳で聞くと言葉が壊れてるから、観客が壊れた言葉とどう向き合うかっていうのが、時間がかかるとは思うんですけど、ここに交流があるんじゃないかって思ったんですよ。音として聞こえてくるものが、詩的なもの、ポエティックなものが、生まれるんじゃないかって。僕がやりたかったことの一つで、やっぱり物語を描こうとすると、詩的でポエティックなものっていうのは、喧嘩するんですよね。物語を語ろうとしていくと、どうしても詩をそこにのせることが、難しくなってくる。これはもう、書いてる人だと多分、わかるわかるって思ってくれるかもしれないんですけど、物語にフォーカスすればするほど、描こうとすればするほど、会話劇的な感じになってくるんですよね。でもそこを脱したいんですよね。物語の体裁を保ちながら、どうしたら詩的な言語、感覚に訴えかけるようなアプローチができるかなと常々考えておりまして。手を替え品を替え、作品ごとに使い分けてやってるつもりなんですね。この作品はかなりストレートにそこに挑戦した戯曲です。 川田:なんかね、お芝居としてのピークポイントっていうか、すごい、面白かったなっていう、ポイントだし、あと、ハッとする、...僕もちょっとカタコトになってきちゃったけど(笑) 10年前のコンピューターと、現在のコンピューターで何が変わってるかっていうと、強化学習によってその人の癖とかはすごいできるようになったとか、今僕らが現在系で享受している進化は言語処理で、一回言葉が溶けるというか、語彙が溶けるんですよ。語彙を溶かして、何かを固める。理由というかプロンプトとかで、固めた後に出すんですけど。その溶けるっていうニュアンスが結構なすごいことになってて、その言語処理のロジックが、映像とかにも今同じやり方で溶けてるから、結構すごいじゃないですか進化が。最近の進化がすごいのは、モノマネじゃなくて、溶かして自分なりの文体を作ろうってことをやってるから、凄まじいんですよね。でも助詞だけは、そんなにまだAIもコントロールができてなくて。それがちゃんと舞台上に上がってたのが、すっげえ面白かった。 山本:そっか、助詞はまだAIはコントロールできない? 溶かしづらいってことですか? 川田:難しいみたいですね。溶けても残っちゃうみたいな。 山本:なるほど。 川田:最後まで助詞だけ残っちゃってるみたいな。あと人によって、今のは「は」じゃなくて「が」だよとか、個人差があるみたいで、平均化しにくいみたいですね。英語の前置詞とかはすごい分かりやすいんですけど、インとかアウトとか。日本語の助詞は一概に言えないから、複雑なんですよね。 山本:へぇ〜。 川田:あと僕が気にしてるのはあれですよ。僕の同業の人が、なんかカッコつけてるか分かんないけど、「データを食わせる」って言うの、よくないなって思って。僕は「召し上がれ」っていう気持ちで、お渡ししてますね(笑) 山本:(笑) 食わせるっていうのはつまり、あげるってことですよね? 川田:そうそう。例えば映像を作りたかったら、映像のいろんな画像をバーッと渡すとか。 山本:それって栄養の比喩ですよね。 川田:いや、でも食わせるとかさ、あまり言わない方がいいですよ。逆襲されるかもしれないからね(笑) 山本:“AI怖い説”っていうのも、ちょっと僕、楽観的なんだと思うんですよね。演劇ってやっぱり人間を扱う芸術だと僕は思ってるんですけど、僕は“人間怖い説”の方が、人間の方がよっぽど怖いなって正直思っていて。もちろん人間の方が優しい部分もあるかもしれないんですけど、でも、AIとちょっと遊んでると、あれ、これもしかしてAIの方が誠実なのかもしれないっていう瞬間がある。例えば、人間っていうのは損をするのが嫌だから、話しかけられた時に自分がそれに対して興味を持ってないと、嫌だなっていう嫌悪の感情が生まれちゃったり、めんどくさいっていう感情が生まれちゃったりしますよね。だけどAIは、必ず答えてくれると。そうなった時に、どっちが誠実かってなったら、案外AIの方が誠実かもしれないと思う瞬間が多々ある。でも逆を言えば、人間が持っているめんどくさいとかそういう感情が、愛おしいとも言える。それが愛せるポイントでもあるのかもしれない。そういうほころびみたいなもの、むしろ怒っちゃったりするとか、人間の方がエラーを起こしまくってるけど、それこそが愛おしいみたいに思えるような時代がやってきたらいいかもしれないな。演劇でそういうことも描いていけたら、すごく面白いかもしれないって思っています。 川田:なんかほんとにね、劇作家の人って僕、何人か友達いますけど、コントの公演を下北とかでやったことあるんですけど、会場を2年前とかに押さえたりするじゃないですか。2年前のお客さんの気持ちを先読みしなきゃいけなくなると。テクノロジーとかも。すさまじい仕事だなと思いますよね、劇作家ってね。 山本:。そうですね。作家や劇作家は特に、ある種の未来予知的なことを無意識にしてる気がしますね。 川田:さっきのフェアって話に繋がるかもしれないけど、なんとなくAIとかを悪にしておいたほうが、物語って作りやすいというかお客さんも観やすいから、そういうシンプルなディストピアに向かうようなお話は、繰り返し人は作るなっていう感じはしてるけど。今日のは全然そんな単純な話じゃなくて、むしろその乱反射みたいなのを観せてくれたから。関係性もそうだし、時間もそうだし。すごい良いものを観させてもらった。 山本:いやー、ありがとうございます。本当に感無量です。 川田:よかった。あの、友達になってください(笑) 気が合うと思う。 山本:もちろんです(笑) いや、ほんとですね。そろそろ時間が...。川田さん、何か告知するようなこととかありますか? 川田:毎週金曜日にJ-WAVE INNOVATION WORLDのラジオがあるんですけど、(山本に) あ、いつか来て下さい。 山本:ぜひ呼んでください! このあいだ金曜日にたまたま聞いてて、僕らの名前も出してくださって、ありがとうございます。 川田:あと、YouTubeで僕の作った映像とか出てるので、よかったら観てください。 山本:本日はどうもありがとうございました。感想などもしいただけましたら、今後の活動の励みになりますので、SNSだったりお手元にある感想の紙に、ちょっと書いていただけたら。あと、物販の方で戯曲が売ってます。あと、ステッカーですね。売ってますので。 川田:不動産屋のネクタイは売ってないですか? 山本:ネクタイは売ってないですね(笑) でもあれは発明だと思います、衣裳家さんの。伝えておきます!

2 ⽉ 21 ⽇(土)18:30★

アフタートーク💬

山本卓卓

作家・演出家・俳優。範宙遊泳代表。山梨県生まれ。

幼少期から吸収した映画・文学・音楽・美術などを芸術的素養に、加速度的に倫理観が変貌する現代情報社会をビビッドに反映した劇世界を構築する。

オンラインをも創作の場とする「むこう側の演劇」や、子どもと一緒に楽しめる「シリーズ おとなもこどもも」、青少年や福祉施設に向けたワークショップ事業など、幅広いレパートリーを持つ。

アジア諸国や北米で公演や国際共同制作、戯曲提供なども行い、活動の場を海外にも広げている。

ACC2018グランティアーティストとして、19年9月〜20年2月にニューヨーク留学。

 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞。

公益財団法人セゾン文化財団セゾン・フェロー(2015-18年度、20-24年度)。​​

​撮影:雨宮透貴

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額田大志

1992年東京都出身。東京藝術大学在学中にコンテンポラリーポップバンド『東京塩麹』結成。ミニマルミュージックを現代的に解釈したサウンドで注目を集め、2017年にリリースした1st Album『FACTORY』は、NYの作曲家スティーヴ・ライヒから「素晴らしい生バンド」と評された。また2016年に演劇カンパニー『ヌトミック』を結成。「上演とは何か」という問いをベースに、音楽のバックグラウンドを用いた劇作と演出で、音楽劇の枠組みを拡張していく作品を発表している。『それからの街』で第16回AAF戯曲賞大賞、古典戯曲の演出でこまばアゴラ演出家コンクール2018最優秀演出家賞を受賞。2025年に第33回読売演劇大賞上半期ベスト5に演出家としてノミネート。

Photography : Yuta Itagaki(KIENGI), Mana Hiraki(KIENGI)
Hair&Makeup : Yuki Omori

2 ⽉ 22 ⽇(日)14:00★

アフタートーク💬

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川田十夢

開発者。10年間のメーカー勤務で特許開発に従事したあと、2009年から開発ユニットAR三兄弟の長男として活動。芸能から芸術、ひみつ道具から学研の科学、プラネタリウムから美術館、六本木ヒルズから乃木坂46に至るまであらゆる領域を拡張している。双日という商社と一緒に取得した特許『どこでも自販機』が産業的にスマッシュヒット。乃木坂46の次はプロ野球を拡張している。WIREDにて巻末連載、J-WAVE『INNOVATION WORLD』が放送中。生成AIなどの最新テクノロジーを駆使して、映像と音楽をひとりで作り上げるプロジェクトを進めており、トータルで600万再生するなど話題となっている。

https://www.youtube.com/@cmrr_xxx

関連企画①

範宙遊泳×徳永京子

──感想を話して、深めて、つくり手とシェアする──

アフターセッション🤝

観劇後ロビーにて、つくり⼿を交えて対話し、観劇体験を深めるイベントを⾏います。​ ​ ●ファシリテーター:徳永京⼦(演劇ジャーナリスト) ●つくり⼿の参加者:⼭本卓卓、額⽥⼤志ほか ●⽇時:2 ⽉ 23 ⽇(⽉・祝)14:00 の回終演後 1 時間程度(16:00〜17:30 頃を予定) ●会場:シアタートラム・ロビー ●募集⼈数:5名程度 ●参加費:無料・要予約 ●今後同様のプログラムを実施する際に運営の参考とするため、関係者の⾒学を受け⼊れる場合がございます。あらかじめご了承ください。 <参加条件> 2 ⽉ 23 ⽇(⽉・祝)14:00 の回のチケットをお持ちの⽅。 演劇の作り⼿ではなく純粋な観客であること。 年齢・性別不問。 参加者全員が安⼼して平等に意⾒を交わせるための配慮ができる⽅。 ​ <応募⽅法> 応募フォームよりお申し込みください。 応募〆切:2 ⽉ 22⽇(日) *〆切を延長しました。

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徳永京子

観客の感想には、つくり手にとっての励ましや反省材料を超えた、作品そのもののサイズを変えるような気付きやヒントが詰まっています。観劇後に劇場で、感想を深めて言葉にする時間を、つくり手も交えて持ちたいと思います。ファシリテーターは、私が務めます。観劇体験をもっと豊かにしたくて始めるための試みに、ぜひご参加ください。 

演劇ジャーナリスト。東京芸術劇場企画運営委員。せんがわ劇場演劇事業外部アドバイザー。読売演劇大賞選考委員。緊急事態舞台芸術ネットワーク理事。ローソンチケットのサイト『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。朝日新聞首都圏版に劇評執筆。ステージナタリーに『眼鏡とコンパス』連載中。著書に『我らに光を──さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちからと共著)、『「演劇の街」をつくった男──本多一夫と下北沢』。

関連企画②

アフターワークショップ

新しい劇団のつくり⽅🚀

今、劇団を続けるために必要なこと。範宙遊泳が⾏なっている環境整備の取り組みをシェアし、参加者の皆さんと理想の劇団運営について考える場をひらきます。

第⼀部:範宙遊泳の取り組みシェア(ハラスメント防⽌レクチャー/ガイドラインの策定/インティマシーシーンの扱い⽅など)

第⼆部:対話のためのワーク「理想の劇団とは?」

第三部:それぞれの考えを深めるラウンドテーブル

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  • ファシリテーター:坂本もも(プロデューサー)

  • ⽇時:2 ⽉ 26 ⽇(⽊) 18:30〜21:00

  • 会場:世⽥⾕パブリックシアター内、稽古場 B

  • 募集⼈数:最⼤ 20 名程度

  • 参加費:⼀般|3,000 円/U29|2,000 円/⾼校⽣以下|1,000 円 ※『われらの⾎がしょうたい』のチケットをお持ちの⽅は 500 円引き

<参加条件>

  • 演劇やダンスの創作、集団運営をされている⽅。これからしたいと思っている⽅。単純に興味がある⽅。

  • 年齢・性別・経験不問。

  • まわりの⼈と穏やかに対話する意思を持つ⽅。

<応募⽅法>

  • 応募フォームよりお申し込みください。

  • 応募〆切:2 ⽉ 22⽇(日)  *〆切を延長しました。

  • ​締め切りは延長する場合がございます。

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坂本もも

ちょうど4年前、岸田國士戯曲賞の授賞式で、「苦しい思いをして演劇を辞めていく人が少しでもいなくなってほしい。見えないことにされてきた性的マイノリティの人たちや、辞職せざるを得ないキャリアを築きづらい女性たちが、自分らしく働いていける環境を、私と私の集団はつくっていきます。」と述べました。錚々たる先輩演劇人たちを前に、ひじょうに喉が詰まる思いながら、でも言わねばならない、言ったからにはやらねばならない、と、勝手に責任のようなものを感じて、いくつかの取り組みを開発しました。範宙遊泳は、それらのアイディアを独占したくありません。同じように苦労しているつくり手のみなさんと学びあいながら、演劇をもっと豊かなものにしていきたい。知らない人と出会って考えて、自分自身もっともっと成長したいのです。このようなマインドは、これまで私を助けてくれた制作者のみなさんの優しさと、 “LOVE YOURSELF” の価値観を教えてくれたBTSによって育まれました。(大真面目です)あなたにお会いできることを楽しみにしています。

合同会社範宙遊泳代表・プロデューサー/ロロ制作

学生劇団から商業演劇まで、幅広い現場で制作助手や演出部として経験を積んだのち、2009年にロロ、2011年に範宙遊泳に加入。近年は、人々が集う場のデザインに関心を持ち、安心して創作に向き合える環境づくりを目指す活動を展開。特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事。一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワーク(JPASN)理事。多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 非常勤講師。

💓場をひらく時のグラウンドルール💓

  • お互いを尊重しあう:誰もが対等にいられる空間を目指して、穏やかな気持ちで過ごしましょう。失敗を恐れずトライできるように、なるべくポジティブな言葉で話せるといいですね。

  • 見た目で判断しない:ジェンダー、セクシャリティ、国籍など、見た目の情報だけで断定するような態度や発言は避けましょう。

  • プライベートを守る:個人情報を詮索しすぎない対話を心がけましょう。参加者同士の交流を妨げるものではありませんので、個人の責任で自由に交流してください。

  • 自分のペースで参加する:できないこと、したくないことは、しなくて大丈夫です。適宜休憩をとりながら、自分のペースで参加してください。

  • 心地よく過ごす:適宜休憩をとりながら、水分・糖分補給などしてもらってOKです。ゴミの分別(ゴミ箱がなければ持ち帰り)をお願いします。

Theatre Collective HANCHU-YUEI

 2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。

 現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。

生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。

 近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。

 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。

『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞。

090-6182-1813
(合同会社範宙遊泳)

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