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絶望を描くとき

  • 2025年3月4日
  • 読了時間: 1分

登場人物が苦しみや悲しみを抱えている時、自分も追体験しているかのような感覚になることがあった。この現象は自我が創作物に絡め取られていくような気がしてなかなかに恐ろしかった。蜘蛛が自分の吐いた糸に絡め取られてしまうような感覚。こうした恐怖から感情や脳が支配されないようにするためには、鉤爪のような強固な習慣が不可欠だった。


例えば運動をする、ビタミンを摂る、瞑想をする。そして夜には酒を飲んだ。「道具」としての役割を果たしながらも、自分にとって心地良い「良い習慣」と「悪い習慣」を繰り返すことで、すべてを支配されないようにしていた。


ちなみに瞑想は20代の頃から実践している。

学ぶことと整うことが多く、あやしげなセミナーに通うよりはずっとコスパがいいし自己内省的だ。集中力や忍耐力も上がる。


遠野でもたくさん瞑想をした。ある夜、星々に囲まれた屋外で座ったことがある。

瞑想の終わりに「無事に千穐楽まで辿り着けますように」と願ったが、結果それは達成されることとなった。


今は2025年の3月4日。千穐楽から2日経っている。願いが叶うと、自分が星々の子供のひとりであることをなんの恥じらいもなく実感できる。

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範宙遊泳 Theatre Collective HANCHU-YUEI

 2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。

 現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。

生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。

 近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。

 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。

『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞。

090-6182-1813
合同会社範宙遊泳
代表社員:山本もも

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